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「器材を部品単位まで分解し、洗浄、組立を行い、新品時に著しく近い性能状態に戻す作業のこと」をいいます。
普段の洗浄では取れない汚れを取り除く、劣化部品を交換する、
1stステージの中圧値及び2ndステージの呼吸抵抗値を調整する
ことを主目的とします。
又、それぞれの部品に耐用年数が想定されており、その区切りに行われる点検としての意味合いも持つので、器材を正常な状態に保ち、
安全に使用する為にオーバーホールは必要不可欠です。
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@ダイビング中のトラブルを未然に防ぐ
トラブル例1: レギュレーターやオクトパスからのフリーフロー
危険性: 呼吸ストレス・海水の誤飲・パニック
トラブル例2: BCDインフレーター吸気ボタンの塩がみ
危険性: BCジャケットに空気が入りっぱなしになり急浮上
⇒肺の過膨張障害・減圧症
A器材の寿命を縮めない
塩や錆が付着したまま放置していると、ネジ部が固まって動かなくなったり、
部品が外れなくなったり、金属が腐食してメッキ剥がれを起こす原因
になります。
放置して状態が悪化した器材は、通常交換しなくて良いはずの
部品交換を必要とし、費用負担が大きくなるケースが多々あります。
次に使う予定が無い場合も、オーバーホールをしてから保管するよう
にご注意ください。
B病気を予防し、健康面に留意する
メッキ剥がれを起こした器材内部を通過した空気には、鉄粉が混入します。
一旦吸ってしまって肺に入ると、微細な鉄粉は取り除くことができません。
肺炎や肺がんの原因の一端になり、とても危険です。
カビがついたストローで飲み物が飲めますか?
汚れた器材を通って出てくるエアーを吸うことはそれと同じことです。
器材の内部がどんな状態になっているか、普段目にされることがないので
大半の方が気付かないまま使用しておられます。 |
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1年に1度、又は1年経っていない場合でも1年以内に潜水本数が100本
に達したときが目安。
(但しATOMICのT、B、STシリーズのみ2年に一度)
その他、ダストキャップを閉めずに水洗いをしてしまったり、水槽内で
パージボタンを押して水没させてしまった場合は、速やかにオーバーホールに
出してください。
それ以外に点検、調整を必要とする場合の具体例
・空気の流量が少なく、吸い心地が渋く感じる
・空気の流量が多く、フリーフローしている
・ホースに亀裂、ヒビ割れ、付け根に膨らみがある
・長期間使用しておらず、久しぶりに器材を使用する
ご自身でオーバーホール時期なのか、オーバーホールが必要なのか
判断ができない場合は、器材診断&簡易修理セットでお申込みください。
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ひとくちにオーバーホールといっても、お店によってハード面(使用機器や工具)
及びソフト面(作業の質や対応)に違いがあると思いますので、
オーバーホールの工程に当店の特徴も併せてご説明致します。
@受付
器材のメーカー・モデル名、製造番号、ホースの取付位置等を記録し
ワランティー証明物の提示(お申し出)があれば、保証の有無をお調べします。
器材の状態を細かく表す数値やパーツひとつひとつの品番・名称・単価を
記載した書類(メンテナンス実施記録)を作成致します。
過去に当店の利用歴がある場合は、前回の記録を参照します。
器材を適切に使っておられるか否か、見てとれるポイントがいくつか
ありますので、もし改善点があれば、納品時に、器材の正しい扱い方の
ワンポイントアドバイスも致します。
A受入時点検
タンクにつないでエアーを通し、1stステージの中圧値を計測します。
フリーフローや異音がないか吸ってみて、器材が正常に動いているか、
吸い心地はどうか、などを見て聞いて感じて症状を見ます。
吸い心地(調整)のご希望がある場合は、ここで2ndステージの
初動抵抗値も計測。
その他、破損部はないか部品の欠落はないかなど、外観チェックも行います。
B 水槽検査
220〜230kg/cuの高圧タンクにつなぎエアーを通した状態で
水槽に器材を浸けて、エアー漏れがないかチェックします。
最終段階(器材の組立後)にこの検査を行うお店が大半ですが
当店では早い段階でホースやゲージジョイントのエアー漏れなどを確認し
完了時に、見込んでおられた予算と大きな開きができるだけ出ないように
早い段階でわかったものは随時お伝えするように配慮を致しております。
万一、器材の状態が著しく悪く、特殊な部品交換が必要で部品代が
高額になる場合は、下取交換や買替えする場合と比較検討して
いただけるように見積りをご案内します。
豊富な商品知識を持つスタッフがお客様のご要望を伺いながら、
ご相談に応じます。
C分解
メーカー指定の特殊工具や精度の高い工具を用いて可能な限り細部まで
分解します。
錆やメッキ剥がれがないか、部品のへたり具合などチェックしながら、
慎重に作業を進めていきます。
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D洗浄
特殊洗剤入りの超音波洗浄機で洗浄します。
1秒間に4万回以上繰り返される超音波によって形成される泡が、
膨張→圧縮→破裂する
ときの衝撃力を利用して汚れをかきとります。
手動で洗うよりも短時間に精密で完璧な洗浄が可能です。
当店ではBRANSONIC社の3510と2510を使用して、2種類の薬液を用いた
2度洗浄を行っています。
試行錯誤をして生み出したこの洗浄方法によって大半の汚れは
きれいに落ちますが、それでも落ちないしつこい汚れがある場合は、
ブラシや綿棒を使ってきれいに落とします。 |
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E乾燥
エアーで水気を飛ばして十分に乾かします。
F組立
Oリング等の消耗部品を交換して組み立てていきます。
グリスを塗るとき指につけて塗ることが一般的ですが、
当店では細かい刷毛を使って
不要な部分に余分な油分がつかないように、丁寧に作業を行っています。 |
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G調整
1stステージの中圧や2ndのステージの調整を行います。
デマンドレバーの高さなど2ndのステージの調整は、作業者自身の感覚に
頼り、経験に基づくものなので技術力が最も問われる部分ですが、
多数の器材を触ってきた経験・知識・技術を生かして作業しています。
当店では初動抵抗計測器を導入しており、器材の状態を数値化することで
微調整も可能とし、器材の性能を最大限に引き出すことが可能です。
H水槽検査・仕上げ
各締め付け部からエアー漏れがないか確認し、しっかり乾燥させます。
必要以上の速さで多くの回数、器材を動かすことは部品を消耗させる為
最小限の動作確認を行った後、1〜2日寝かせて器材に部品をなじませます。
I最終点検
部品がなじんでから再度調整数値の確認を行い、次回オーバーホール時期の
シールを貼って完成。
J梱包・精算・出荷
プチプチなど梱包資材でしっかり梱包して器材を発送させていただきます。 |
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単品オーバーホールは、10日〜2週間程度。
お得なセットでのオーバーホールは、希望納期によってコースをお選びください。
通常コースは10日〜2週間程度、ゆったりコースは〜4週間程度を目安になさって
ください。お急ぎの場合は、特急仕上げ(4〜5日程度)をご利用ください。
メーカーでの修理品(ダイブコンピューター、スーツなど)は通常2週間程度で
当店に戻ってきます。
繁忙期や特殊な修理の場合は別途納期をお知らせ致します。 |
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オーバーホール代=工賃基本料金+パーツ代、それに送料・支払手数料がかかります。
例えば、アクアラングのレギュレーター&オクトパスをオーバーホールするとして
納期を急がないゆったりコースをお選びいただいた場合。
(レギュ:レジェンド、オクトパス:オクトパスTFでの概算見積り)
器材のお預かり方法 |
宅急便で発送(発払い) or 店頭持込み |
工賃基本料金 |
ゆったりコース¥10,000 |
ワランティー |
有 |
無(海外品、等) |
ワランティー処理手数料 |
¥0 |
- |
パーツ代 |
¥0 |
レジェンド¥5,000
2nd袋ナットOリング¥200
オクトパスTF¥800 |
合計 |
¥10,000 |
¥16,000 |
税込合計('21.4現在10%) |
¥11,000 |
¥17,600 |
代引きの場合 |
¥11,660 |
¥18,260 |
振込みの場合 |
税込合計+各金融機関が定める手数料 |
器材の納品方法 |
宅急便で発送(送料サービス : 無料) |
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毎回交換パーツは、ワランティーがあり各メーカーの定める条件に該当していれば無料です。メーカーから無償供給されます。
[ワランティー処理手数料¥100 (税込110)〜¥1,000 (税込1,100)別途要]
条件を満たしていない、又はワランティーが無い場合はパーツ代が必要です。
詳しくはこちら>>
毎回交換パーツ以外で必要なパーツが¥2,000 (税込2,200)を超える場合は、事前連絡致します。
当店では再利用できるものは再利用し、必要以上にパーツを交換して高額なパーツ代を
請求するようなことはございませんのでご安心ください。
オーバーホールは性質上、作業前に正確な見積りを出すことはできませんが、概算での見積りを出すことは可能です。
ご希望であれば、概算見積り希望の旨をお申し出ください。 |
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各メーカーがそれぞれ独自に定めた条件のもと、
消耗交換パーツの保証をしています。
カードやケアブックがある場合は、必ず器材と一緒にお出しください。
証明物が無いメーカーの場合は、保証登録が有る旨、お申し出ください。
詳しくはこちら>> |
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Q:「古い器材なのですが、オーバーホールできますか?」 |
A:
部品があれば可能です。メーカーで部品が製造中止になっていても、
毎回交換消耗部品はOEMでご用意可能なケースが多いです。
特殊な部品が必要な場合は、できない場合もあります。そのような場合や
消耗が激しく見積りが高額になった場合は、下取交換も併せて
ご案内させていただきます。 |
Q:「どれをオーバーホールに出せばいいのかわかりません。(トラブルなし)」 |
A:
まず呼吸をするもの。
「レギュレーター、オクトパス、ゲージリークテストのAセット」又は
「レギュレーター、オクトパス機能付インフレーター、ゲージリークテストのBセット」
次いで「インフレーター」のオーバーホールを推奨致します。
Aセットの方は「Aセット+インフレーターを含むCセット」にして頂くと安心です。
インフレーターはしなくてもいいか?というご質問を受けることがありますが
器材トラブルによる事故の原因で多いのは、インフレーター(BCD)によるものが
大半です。
塩がみすると吸気ボタンが押されたまま戻らず、エアーが入りっぱなしになって
急浮上してしまい非常に危険です。
その他、セットには水槽検査が含まれ、エアー漏れのチェックを致しますが
ゲージジョイント部のオーバーホールを2年以上されておられない場合は
エアー漏れのありなしに関わらず、「ゲージジョイント部のオーバーホール」オプションをお勧め致します。
(セットと同時申込の場合、通常価格の半額)
エアー漏れをして、残圧計に湿気が入ってしまった場合、計器類は修理が効かず
残圧計ユニット(高額部品です)の取り換えになりますのでご注意ください。
インフレーターのオーバーホールをされる際、万全を期されたい場合は
併せて「BCジャケットの点検・バルブ及び緊急排気弁清掃」オプションを、
BCやドライ用のホースは、カプラー部が塩がみをして動きが悪い場合は
「中圧ホースカプラー部」オプションをお勧め致します。
ご自身でオーバーホールが必要かどうか、判断ができないという場合はひとまず
器材診断&簡易修理セットでお申込みください。
診断の上、もしオーバーホールが必要な状態である場合は、器材の状態のご説明と
お勧めの作業内容及びお見積りをご案内差し上げます。(申込内容の変更が可能です。) |
Q:「ダイブコンピューターの電池交換は自分でできますか?」 |
A:
すべてのモデルではありませんが、機種によってはご自身で交換できる交換キットが販売されています。
交換自体は簡単なのですが、グリスアップ等処置が不完全で水没させてしまった場合、
保証が効きませんのでリスクが高い為、あまりお勧めできません。
メーカーに出せば耐圧検査も付いており、万一作業が不完全で故障するようなことがあっても保証してもらえるので安心です。 |
Q:「BCジャケットの修理はできますか?」 |
A:
ピンホール修理や紐の縫製ほつれ程度であれば比較的安価でできますですが
ジャケットの生地からエアーが滲みだしているような場合は 縫製を解いて生地を交換して
大掛かりで手間のかかる修理になりますので
新品のBCジャケットが購入できる、又はそれ以上の修理代がかかります。
エアー漏れの箇所がわからない場合など、診せていただいて御見積りをお出ししますのでご相談ください。 |
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